
「フィールド医学事業」に取り組んでいる医師チームがこのほど、今夏実施した集団糖尿病検診の結果をまとめた。昨夏のデータと比較したところ、運動や食事など一年間の生活指導で血糖値などが改善されていることが分かった。生活指導が糖尿病改善に効果があることを、数百人単位の追跡調査で裏付けた。
金沢医科大ハイテク・リサーチセンターは八日までに、新しい分析技術を用いたがんや生活習慣病の病体解析の研究を始めた。三つの研究チームを発足させ、それぞれの病の原因となる遺伝子やタンパク質を解析、予防法や治療法の開発につなげる。
この研究は今年度、文部科学省の私立大学教育研究高度化推進特別補助の「ハイテク・リサーチ・センター整備事業」に選定された。五年間の研究に十四人の教授らが参加し、総事業費は約二億八千四百万円。設置されたタンパク質解析に用いる質量分析システムは、国内で二番目の導入となった。
三つの研究チームはそれぞれ、原因や関連遺伝子の探索、タンパク質解析技術を使った診断法と治療法の開発、小動物用MRI(磁気共鳴画像装置)による発症、経過の追跡などを行う。特にタンパク質分析は比較的新しい分野で、構造の判明による治療薬開発などが期待される。
今回設置された機器は、学外の研究者から申し込みがあれば利用できるよう検討されている。事業の総括責任者である松井忍同大総合医学研究所長は「できるだけ早い時期に研究成果を臨床応用したい」と話している。
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